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CONTENTS7 sections
  1. 01Hermes とは
  2. 02概要 / 立ち位置
  3. 03主要機能 5 つ
  4. 04Claude/Grok と併用
  5. 05Obsidian 連携の意義
  6. 06実運用のヒント
  7. 07既知の制約
  8. まとめ
HERMES AGENT / 2026

Hermes Agent — 第二の脳の実行エンジンとして位置づける

Nous Research が 2026 年 2 月にリリースしたオープンソースの自己改善型自律 AI エージェント。タスク実行 → 自動スキル生成 → 長期記憶更新の閉じたループを持ち、セッションを超えてユーザーを学習し続ける

v0.14.0、SuperGrok OAuth 経由で grok-4.3 を駆動。Obsidian 公式スキル標準有効。Obsidian ヘビーユーザーにとって「静的な第二の脳」を「動的な実行エージェント」に化けさせる存在。

Hermes Agent Nous Research Obsidian 第二の脳 grok-4.3 OSS / MIT 2026.05.18 · 6 min read
FIG.0 — SELF-IMPROVING LOOP
// HERMES = 自己改善型ループを持つ常駐エージェント ▍ HERMES OSS · MIT · v0.14.0 タスク実行 Tool 強制呼出 スキル生成 SKILL.md 自動作成 記憶更新 MEMORY / USER / SQLite 次タスク 前回より上手く // セッションをまたいで学習。一度教えたら忘れない。
タスク実行 → スキル生成 → 記憶更新 → 次タスク。セッションをまたぐ自己改善ループが Hermes の本質。一度教えたら忘れず、勝手に上手くなる。
▍ THE PROMISE

Hermes は単なるチャットボットではなく、「自己改善ループ × 常駐実行」を持つ AI エージェント。Obsidian と組み合わせると「自分と共に成長する第二の脳」が完成する。

▍ SOURCES — 元ネタ
▍ FROM THE FIELD — 5/18 ハンズオン実測

本記事は 2026-05-18 にローカル Mac へ Hermes v0.14.0 を導入し、Obsidian Vault と接続して実際に動かした上での記録。SuperGrok OAuth により API キー課金ゼロのまま grok-4.3 駆動、Obsidian 公式スキルでの Vault 読み書き、delegate_task による親→子 3 並列実行(約 19.5 秒)、ネイティブゲートウェイ(Telegram/Discord/Slack/LINE/Signal/Teams ほか)、hermes proxy 経由で Codex/Aider/Cline への流用、すべて標準機能のまま動作を確認した。以降の機能解説はその実測前提。

▍ TL;DR
§ 01 CONTEXT

Hermes Agent とは何か

Obsidian をヘビーユースし、Claude や Grok などの先進 AI に馴染みのある個人にとって、Hermes Agent は「第二の脳の実行エンジン」として位置づけられる存在。

Karpathy 式 LLM Wiki 観点で言うと、Obsidian は「人間が読む・整理する静的な層」、Hermes は「その知識を読み込んで自動実行・更新・学習する動的な層」。両者は補完関係にある。

▍ 一言で

Hermes は「教えたら忘れない」「勝手に上手くなる」 AI。常駐して、cron で勝手に動き、使われるたびにスキルを増やしていく分身。

§ 02 OVERVIEW

概要と立ち位置

Hermes Agent は Nous Research2026 年 2 月にリリースしたオープンソースの自己改善型自律 AI エージェント(MIT ライセンス)。キャッチフレーズは「あなたと共に成長する個人用 AI インフラ」。

2026 年 5 月時点の状況:

単なるチャットボットではなく、タスク実行 → 自動スキル生成 → 長期記憶更新という閉じたループを持ち、セッションをまたいでユーザーを学習し続ける構造になっている。

§ 03 FEATURES

主要機能 5 つ

>3-1再利用可能なスキル自動生成

繰り返し行った作業を SKILL.md として自動保存・改善。同じ指示を 2 回目に出すと、Hermes 側で「あ、これは前と同じパターン」と認識し、手順を洗練したスキルファイルが残る。次回からは短い指示で同じ動作を再現できる。

>3-2永続記憶機構

MEMORY.md / USER.md / SQLite を組み合わせ、セッションをまたいだ文脈保持とユーザー嗜好の蓄積を実現。「前回こう言った」「このユーザーはこう書く」を覚えている。

FIG.3 — 3 PERSISTENCE LAYERS
// Hermes が「忘れない」仕組み — 3 つの永続層 ▸ AUTO-GENERATED SKILL.md
繰り返した手順を自動でスキル化。次回から短い指示で再現
▸ PERSISTENT CONTEXT MEMORY.md / USER.md
セッションを超えた長期記憶。ユーザー嗜好も蓄積
▸ STRUCTURED LOG SQLite
実行履歴・タスク状態を構造化保存。検索・参照可能
// この 3 層が連携することで「教えたら忘れない」「勝手に上手くなる」を実現
3 つの永続層が連携することで 「教えたら忘れない」「勝手に上手くなる」 を実現。スキル / 記憶 / 履歴が役割分担している。

>3-3ツール使用の厳格 enforcement

ツール呼び出しを必須とし、「計画を描いて終わり」を許さない設計。Obsidian スキル、ブラウザ操作、terminal 実行などを自律的に組み合わせて完遂する。これが Claude 単体との実用面での大きな差。

>3-4cron / webhook 対応

常駐型エージェントとしてスケジュール実行や外部イベントトリガーをネイティブサポート。「毎朝 X チェック」「Gmail に Y が来たら処理」のような自動化が標準で組める。

>3-5Obsidian 公式スキル

Vault の読み書きを直接行い、知識庫との双方向連携を可能にしている。daily/ に書き溜めたメモを Hermes が読み、結果を knowledge/ に書き戻す運用が標準パターンになる。

>3-6マルチエージェント並列実行(delegate_task)

標準ツール delegate_task により、親エージェントが独立コンテキストの子エージェントを並列起動できる(ThreadPoolExecutor)。5/18 の実測では Vault 内のジャンルが異なる 3 ノートを子に振り分けて要約させ、約 19.5 秒で 3 並列完了。子は親の会話履歴を見ないためcontext-cost ゼロ、子ごとに別モデル(軽量=grok-4-fast、複雑=grok-4.3、レビュー=Claude Opus)を割り当てる混在ルーティングも対応済。子は delegate_task 不可(孫サブエージェント禁止)で安全側に倒してある。

並列の価値は時短だけでなく、複数子の出力を統合する親視点でしか出ない「統合メタ抽出」にもある。さらに subagent-driven-development スキル(OSS 由来)が、計画駆動 + 2 段階レビュー(spec compliance / quality)込みのワークフローを標準で提供している。

§ 04 VS CLAUDE/GROK

Claude / Grok との違いと併用パターン

Claude(特に Claude Code)は高性能な即時推論・大規模コンテキスト処理・高品質なコード生成に優れている。一方、Hermes Agent は常駐性・自動化・自己成長に強みを発揮する。

FIG.1 — CLAUDE × HERMES
// セッション型ワーカー × 常駐型オーケストレーター CLAUDE / GROK 高性能ワーカー 即時推論 大規模 context 高品質コード生成 セッション単位 人間が主導 HERMES 常駐オーケストレーター cron / webhook 自動スキル化 長期記憶 24/7 動作 バックグラウンド自走 × ▍ 併用パターン Hermes が定期実行・記憶蓄積 Claude が複雑推論・高品質出力 Obsidian Vault が共有知識源 // 排他ではなく併用が現実解
Claude/Grok = セッション単位の高性能ワーカー、Hermes = 24/7 動く常駐オーケストレーター。役割が違うので併用が実用解。

多くの先進ユーザーが採用している典型パターン:

SuperGrok OAuth + grok-4.3 を採用した現在の Hermes は、Grok の強力な推論能力をベースにしつつ、常駐エージェントとしての自律性を両立させている。

§ 05 OBSIDIAN

Obsidian 連携の意義

Obsidian は「人間が読む・整理する第二の脳」、Hermes は「その知識を読み込んで自動実行・更新・学習する分身」。役割が完全に補完的。

FIG.2 — OBSIDIAN × HERMES
// Obsidian = 静的な脳、Hermes = 動的な分身 人間 整理・キュレーション ▸ OBSIDIAN 静的な第二の脳 Vault daily / knowledge ▸ HERMES 動的な実行エージェント SKILL.md MEMORY · USER · SQLite 読み込み → ← 実行結果書き戻し 知識が複利で成長:Obsidian で蓄積 → Hermes が活用 → Vault に還元
人間が Obsidian を整理し、Hermes が Vault を読み込んで実行、結果を Vault に書き戻す。知識が複利的に成長するパイプライン。

連携の意義は 3 つ:

▍ Karpathy 式 LLM Wiki の実行層

Vault 内の knowledge/第二の脳 ノートでも整理した通り、Karpathy 式 LLM Wiki の「実行層」として Hermes を位置づけると、Obsidian の静的な知識庫が動的な AI エージェント基盤へと進化する。

▍ 暗黙考 ── Obsidian に溜めるべき素材

Obsidian に蓄積するのは、完成された「暗黙知」だけではない。むしろ重要なのは、暗黙知になる前の思考の揺れ・違和感・仮説・迷い・判断の癖──ここでは「暗黙考」と呼んでいる(造語)。Hermes はその暗黙考を読み取り、整理し、実行に変える分身として機能する。

Obsidian = 思考をためる場所 / Hermes = 思考を使って動く存在。完成度の低いメモや矛盾した仮説もそのまま残す方が、結果として AI 分身の質が上がる。

§ 06 OPS

実運用のヒント

§ 07 LIMITS

既知の制約

▍ THE WORLDVIEW — 自分と共に成長する第二の脳

Obsidian は静的な脳、Hermes は動的な分身

Hermes Agent は、Claude や Grok の能力を自分のサーバーで永続化・自動化・自分専用に進化させるプラットフォーム。Obsidian との組み合わせにより、本当に「自分と共に成長する第二の脳」が完成する。

個人として、Obsidian ヘビーユーザーであり、Claude / Grok を日常的に使う層にとって、次なるステップとして強く推奨される存在。

  • Obsidian で蓄える(静的な第二の脳)
  • Hermes が読み込み実行する(動的な分身)
  • 結果を Vault に書き戻し知識が複利成長する(実行 → 知識化のループ)

この三つが揃った瞬間、「ブログを書く」「メモを取る」次元から、自分の脳が常時自走している状態へと変わる。